人間関係のダンス
フランスの哲学者アランは『幸福論』の中で、人間関係はダンスのようなものだとした。
礼儀を知らない人は良い人間関係を築けない。そのため人は礼儀を学ばなければならない。
礼儀とはダンスのようなもので、規則だけ覚えても自然に動けるようにならなければダンスにならない。半ば無意識に相手に敬意を払えるようになることが礼儀であるとアランは説いている。
ありのままの相手を受け入れる広い心を持つことも幸せには大切な事であるとする説である。
人間関係のダンスでは、人の性格を大きく4つのタイプに分ける
この一覧表をパッと見るだけでも多くの人は”私は1番のタイプだな”とか”あの人は2番かな”など思い浮かべます。
私はこの表を活用し、人間関係をより楽しむようにしています。
まず前提として
第一に、人に変化を求めるとイライラします。
第二に、人には確かに性格の傾向はあるものの、付き合う各人によって、そのタイプは多少なり違っています。
この前提と共に、幸せを考えるのです。
まず、人に変化を求めると人はイライラします。それは、相手は相手の感覚で、自分と付き合っているからです。
人はそう簡単に変わらないと言いますが、変わらなければならないきっかけは相手自身の感覚で始まるものであって、自分の都合の良いタイミングで変わろうとするわけではないのです。
それであれば、自分がこの人間関係のダンスフロアをクルクルとダンスしてゆけば良いのです。
私を例として考えると、基本的な思考の習性として、年齢の近い人、年下の人と関わる際は2番、年上の人と関わる場合は3番の要素が多いと思います。その中でも、父と関わる際、昔は4番、現在は3番です。母と関わる際は昔は4番、現在は2番です。
主人や弟と一緒にいる時は比較的真ん中あたりにポジションを取っているようです。私は性格的に極端に1番や4番に偏る傾向はありません。
このように、自分が関わる人によって、自分のポジションや使う言葉は無意識に変わっていることが多いのです。
この1~4番の性格の傾向は、良いとか悪いとかいうことではありません。
各人との関わりの中で、少しうまくいっていないなぁと感じるとき、自分がダンスをするかのように、相手のポジションに近づくアクションをしてみるのです。
私と母の関係は、母が3番で私が2番です。私たち二人は母が年齢と共に私に頼み事をすることが増えてきており、それに対して私は頼み事を実行するのですが強く言い過ぎるきらいがあります。
この関係性を改善したいと思う場合、私は母と話す際、自分が出来ないことや手伝ってほしいことをあえて増やし、詳細に伝えます。母に出来ないと断られた場合には別の方法でお願いをしやすくなる方法を考え直します。頼み事を実行してもらえた時は、今までよりも何倍か大きな声で「ありがとう、○○してもらって助かった!」ということにしています。もし頼んだことを忘れられていたとしても、毎回”やっぱりな♪”と思うことにルールを決めています。
今までやらなかったようなこういったことを積み重ね、双方が敬意を持つこと、価値を高めてゆくのです。
これらは一見、面倒な作業に思うかもしれませんが、自分がダンスを踊りたいと思う際の基礎練習のようなものです。
環境や成長による変化で、無意識にどちらかのポジションが変わっていたとしても、自分がこの表とまん中の中心点を意識することが出来ていれば、また相手のポジションに合わせて自分のアクションや居ずまいをクルリと変えることが楽しくなってくるのです。
是非人間関係のダンス、楽しんでみてください♪
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